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足回りについて


可動部のメンテナンス

車体足回りと言うと、オーリンズなどのサスペンションを思い浮かべますが、その前に目を向けなければならない部分があります。それは車体側の可動部で、足回りの動く部分がスムースに動かないと、せっかく高価なサスペンションを奢っても、その効果が十分に発揮できません。スイングアームやリンクの回転部のベアリングやブッシュは消耗品です。これらは普通のベアリングと違って回転角度がかなり限定されています。数度から十数度ぐらいの狭い範囲に常に大きな荷重がかかっていて、痛みやすいのです。また、場所が場所だけに水や泥、砂などの汚れに晒されています。ベアリングをこれらの汚れから守っているダストシールも消耗品で、シールの消耗とともにベアリングの寿命も極端に短くなります。日頃あまり目に見えない部分だけに定期的な点検が必要です。動きとともに音が出ている場合はかなり状態が悪くなっています。
サスペンション

セッティングの重要性

愛車に社外のサスペンションを奢るのは楽しいものですし、機能部品だけにその効果は常に楽しめます。しかし中には期待した効果が得られない場合もあります。極端な場合は却って乗りづらくなる場合すらあります。それはサスペンション自体が悪いのではなくて、バイクの乗り方や使うシチュエーションとサスペンションの仕様が合っていない事が原因です。典型的な例はスプリングが硬すぎる場合が多いと思います。社外のサスペンションはメーカーが硬さの違うスプリングを用意していますので、乗りやすいスプリングに交換して対処する事ができます。ニンジャ
また、○○用として売られているサスペンションでも、ユニットの全長がSTDと微妙に違う場合もありますし、指示通りにサグの調整したあとの車高が極端に変わってしまう場合もあります。このように、ポン付けでオーケーな場合以外は車体のディメンションに影響し、ハンドリングにも変化を与えてしまいます。こういったいろいろの変化がすべて好ましい方向に向くことは偶然でもないかぎりあまり考えられないので、まずはSTDのサグや車高などをあらかじめ測定しておき、サスペンションの交換後との比較ができるようにしておく事です。交換後にそれらに変化がなくても全く問題ないですし、変化がある場合はそれが意図されたものであるべきです。
ビューエル

全ては走りのタメ

足回りに期待する最も大きな要因は「より不安無く」乗れる状態になるという事でしょう。ライダーの体は無意識にも車体の挙動に敏感に反応しています。意識して怖いと思っていなくても、不安要素が少なくなると乗りやくなったと感じます。スムースに、また適度に動く足回りは路面に対する車体の挙動を抑えて安定させ、ライダーの感じる不安要素を軽減するので乗りやすく感じるのです。コーナーの侵入時などの不安を感じやすい場面ではその違いを体感しやすくなります。足回りのセッティングが決まると、乗るのが上手くなったと感じるのはそのためです。足回りには動きやすさと不要な動きを制御するという相反する条件を要求されますが、いい仕事をしてもらうには高価なサスペンションを組むだけではなく、適切な調整や定期的なメンテナンスが重要です。