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<p style="text-indent: 5em;">(土、日)午前10時~午後7時</p>
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<span style="font-size: small;">現在、作業が混みあっている為、修理は予約にての受付になります。</span>

トピックス

WR450Fのエンジン修理

アジアクロスカントリーラリー

昨年、海外のラリー「アジアクロスカントリーラリー」走行中に
エンジントラブルを起こしてしまったヤマハWR450Fの修理のご依頼です。

WR450F

このバイクのトラブルの原因は、経緯は不詳ながらエンジンオイルの量の
問題だという事でした。
何等かの原因で、オイルが入っていない状態でスタートして、100km以上
走行した時点でストップしてしまい、オイルを入れて再スタート後に再び
エンジンストップでレースをリタイアされたという事です。

WR450F
WR450F

シリンダーヘッドカバーを開けて様子を見たところ、カムシャフトホルダー上に
メタリック系のダストが溜まっているのを見つけてしまいました。
これはおとなしくエンジンを降ろして全バラコースです。

WR450F

エンジンを降ろしてシリンダーヘッドを外したところです。
焼付いたエンジン特有のオイルが焦げたいやな匂いはしません。
オイル切れに弱いカムシャフトジャーナルも傷無しで、
ピストン、シリンダーの動きもスムースでした。

WR450F engine

前の写真もそうですが、ピストンヘッドや燃焼室が湿った汚れです。
リングの摩耗でオイル上がりを起こしている状態でしょうか。

WR450F piston

インテークバルブがピストンと当たった痕が付いています。
(前の写真はバルブに痕がついています)
オーナー曰く、走行中にカムチェーンとスプロケットがズレたようだと。
だとするとエンジンストップの原因は伸びたカムチェーンですね。

WR450F engine

オイルフィルターを外したところです。
ハウジングの中にクリーミィなダストが溜まっていました。

wr450f エンジン

フライホイールの内側のマグネット部にも・・・・
ダストは鉄分が多いながらもアルミ系も混ざっていますが、
とにかくきめ細かいです。クリーミィです。
そしてエンジン内の全てのパーツに焼き付き、カジリなどはありませんでした。
レースなのに、全開走行なのにです。

wr450f エンジン

しかし、ほぼすべてのパーツが綺麗に?摩耗していました。
まるでオイル交換をさぼって何万キロも走行したエンジンのようです。
カムシャフトのジャーナルに段付き摩耗があるのがわかるでしょうか?

WR450F engine

実際にどのくらいクリアランスが増えてしまっているかゲージで測定します。

WR450F engine

カムシャフトホルダーのジャーナル受け部は鈍い灰色をしていますね。
まるで細かいガラスビーズでブラストをかけたような状態になっています。

WR450F engine

カムホルダー部の内径を測定します。当然両方とも摩耗していますが、
カムシャフトの方がより摩耗していました。
カムシャフトは鉄でホルダーはアルミです。
恐らく柔らかいアルミの上に鉄粉が埋まり、鉄同士が擦れたのでしょう。

全てのパーツがこんな感じでした。
ピストンとシリンダーも比較的綺麗に摩耗して微妙に限度を超えていました。
クランクシャフトもビッグエンドのガタが同じく微妙に限度を超えていました。
全てのベアリングは交換し、ミッションを含めて擦れる部分は全て交換です。

旧車のエンジンレストアなどで、サンドブラスト後に内部に砂が残っている
状態で組まれてしまったエンジンを思い出しました。
オイルに混ざった砂があらゆるスキマで研磨しまくるのです。

WR450F engine

ひときわダメージの大きなパーツはこのカムチェーンでした。
恐らく鉄粉の大部分はこのチェーンから発生していたのでしょう。
伸びたチェーンがクランク、カムのスプロケットも傷めていたので、
どちらもアッシー交換を余儀なくされました。

wr450f エンジン

全てのパーツを徹底的に洗浄します。
粉状の金属が至る所に堆積しているので溶剤では溶けてくれません。
細いオイルラインや行き止まりの加工穴など、掃除しにくい所に溜まる
から厄介です。
全体の作業からすると、パーツの洗浄はかなりの割合になってきます。

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クランク、ピストン、シリンダー、カムシャフト、バルブ・・・・
エンジンの中身はかなり入れ替わる事になりました。
使用目的が海外のレースなので、ちょっとの妥協が全てをパーに
しかねないので修理のコストは上がってしまいますね。

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シングルエンジンとは言え、最近のモデルは水冷な上にインジェクション
関係のセンサーやパイプやらが狭いスペースにギッチリ詰め込まれて
いるので整備性はあまり良くないですね。ハーネスとかホースとかの
取回しは分解時に覚えきれないし、イザ組み立てる時は頼りのマニュアルの
イラストでは細かいところが解らないしで、写真を撮っておけば良い
場合もありますが、すでに人の手が入っていてオリジナルでは無い可能性
だってあるし・・・。
ホース一本、配線一本でも最善の取回しを考えながら組み立てるのは
予想以上に時間のかかる作業です。

wr450f

トラブルの経緯と実際の故障内容がぴったりシンクロしないちょっと
不思議な感じの故障修理だったので(新車からの不具合が100%無い
とは言えないので)特に慎重に作業しましたが、実際に乗ってみないと
安心できない性分?なので、十年ぶりぐらいに相模川のモトクロスコースで
試乗です。

セレモニー

エンジンはがんぱってくれたみたいです。オーナーの腕でお見事4位。

直線のダートコースで150km/hで全開走行なんて・・・。
エンジンの壊れ方でまた一つ勉強になりました。

格安リヤショック

リヤショック

リヤショックを盗まれたXJR1300。
知り合いから安く手に入れた車両という事と、
バイクに乗り始めたばかりのビギナーという事もあり、
約13万円もする純正新品パーツ(ヤマリンズ)を使って直す前に、
とりあえずダメ元で新品で8980円也!のリヤショックに交換し
てみようという事になりました。

写真のショック、汎用品ながらほぼボルトオンで装着完了。
気になる乗車フィーリングは?と、さっそく試乗してみましたが、
意外に?普通に走れました。
スプリングレートも大きな違いは無さそうです。
ただ、ダンピング性能は大きく違う感じで、リヤ回りが
ダブダブ?する感じですが、初心者に解るかな?という程度です。
耐久性はまったく未知数ですが数年使えるならば、費用対効果としては
アリなのではないかと思いました。
もちろん今回のような事情においての選択肢として、ですが。

ダンピングの話のついでに思い出した事を少し。
何年か前、現在もツインリンクもてぎで毎年開催されているDE耐
に参加した時の事、
まだイベント初期の頃、ほぼノーマル状態のエイプで走行中に
リヤショックのダンパーが完全に効かなくなってしまいました。
ただのスプリングだけで走る事になってしまったという状況です。
当時のコースコンディションは大雨で、S字コーナーあたりはコース上に
川のように水が流れるほどの状況だったこともあってペースは遅く、
ダンパーの抜けたエイプでも、不思議に結構走れてしまいました。
車体が揺動する事にさえ慣れてしまえば、ペースにさほど影響しない
事も解りました。
比較的初心者のライダーは故障自体に気が付かない程でした。

その事に気を良くして?、数日後にスポーツランド山梨を走行する
機会があり、エイプをそのままの状態で持ち込みました。
その日は完全なドライコンディションです。
予想通り、結構走れてしまう事を確認しつつ徐々にペースを上げて
コーナーに入ったとき・・・突然それまでの安定は破綻しました。
後輪が激しくバタバタと上下動を繰り返し、車体全体が振動しました。
リヤタイヤがホッピングしながらアウトに流れるという状況です。
ダンパーレスの影響がバネ上だけの場合は路面とタイヤの関係は
大きな変化は無いですが、ある程度以上にスプリングに荷重が
掛かるとバネ下の挙動に変化が出てしまい、これの影響は
バネ上(乗り心地)の比では無い事を確認できました。
ここまで体感出来た時点で危険なのでコースを降りましたが、
抑え込める小さいバイクならではの、ちょっと危険なプチテストでした。

上記の状態の変化の細かい話はまたの機会にしますが、
それ以来、ダンパーの抜けたスクーター(良くありますね)
には一言注意するようにしています。

TRX850 リヤショックオーバーホール

TRX850 リヤショック

ヤマハTRX850のリヤショックのオーバーホールをしました。
このショックは年式の割りには綺麗な状態です。
オイル漏れの症状も無く、ロッドなどの錆びもありませんでした。

ショック オーバーホール

カバーの中も比較的綺麗です。
ただ、いくら外観が綺麗でも機能的な劣化が無いとは言えません。
このショックも古いバイクの例に漏れず、ガス抜けの症状がありました。

ショック オーバーホール

やはり窒素ガスとは言え、長年の間にゴム部品などを通過してしまいます。
ガスが徐々にオイル側に移ったり、外部に漏れて圧力が下がってきたりすると、
ダンピング不足などの不具合が出てきます。
もちろん、オイルの劣化や汚れなどは外部からは判断できなくても、
進行していってしまいます。
また一見大丈夫そうなスプリングも消耗します。
所謂「へたり」というヤツですね。なかなか起きない
(起きないように設計されている)
けども、実際は起きる場合があります。

こういった足回りのジワジワくる劣化は乗り続けていると気が付きにくいものなので、
乗り心地になんとなく違和感を感じたら、サスの劣化を疑ってみるべきかもしれません。

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