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クレバーハンズからのお知らせ

【ゴールデンウィーク休業のお知らせ】

ゴールデンウィークの休業日は下記の通りとなります。

5月3日(金)~8日(水)

【修理受付についてのお知らせ】

現在、修理作業が大変混みあっていますので
新規の受付は予約のみとさせて頂いています。
何卒ご了承ください。

トピックス

フォルセライタリア

HB3

フォルセライタリア(forcelle italia)製フォークの修理依頼です。
昔?は高性能なフロントフォークで、マルゾッキなど共に、
イタリア車の大型ロードモデル用として使われていました。
このメーカーは時々セリアーニ(ceriani)というフォークメーカー名
が併記されている事があります。
セリアーニ(チェリアーニ)と言えばテレスコピックフォークの
代名詞として有名です。事実昔はテレスコピックフォークを
「セリアーニタイプ」と呼ぶ事が多々ありました。
数々のレースシーンなどでも活躍した高性能サスペンションとして、
また、バイクの懸架装置の変遷などには必ず登場し、ショーワやカヤバ、
オーリンズなどよりもその名を歴史に深く刻みこんでいるメーカーです。

HB3

フォルセライタリアはその流れを汲んでいるメーカーで、
やはり高性能、高品質がウリだったので、現在でも人気があります。
見た目もカッコイイ上にスペシャル感もあり、性能も良いとあれば
装着したくなる人も多いのでしょう。
ものの本によれば、セリアーニという会社は、当時、MV Agustaの社
員だったArturo Cerianiが1964年ににサスペンション回りのパーツ
メーカーとして独立し、その後息子のEnrico Ceriani(こちらの方
が馴染みがありますね)が引き継ぎ、世界的なサスペンションメー
カーとなっていったようですが、1978年にはその歴史を閉じてしまいます。
その3年後の1981年、フォルセライタリアがEnricoを迎え入れ、
彼のデザインでのフォーク作りを続けました。
しかし、フォルセラというメーカーも90年代半ばに倒産し、
同じイタリアのパーツメーカーのパイオリ(pioli)という会社が
それを買収。現在はセリアーニというブランド名を使って製品を一
部作っているそうです。

とまあ、このへんのゴタゴタはさておき、高性能フォークとしての
フォルセラは、今の感覚で見ると少々デリケートで、キチンと性能
を出すにはそれなりの扱いが必要となります。

フォルセラ セリアーニ

つづく

つづき・・・・

CB1300SF

足回りのモディファイ・・・・と言っても、わりと地味なモディファイです。
この車両は新車で購入して頂いたものですが、最初からリヤショックの
突き上げ感が大きかった事と、コーナリングに癖があって、
山道で遊ぼうと思うと、扱いにくいというのがオーナーの感想でした。

CB1300SF
(資料:本田技研工業)

この車両のリヤサスペンション回りには特徴があって、「ダブルプロリンク」
と呼ばれる構造を持っています。
(蛇足ですが、この名前を聞いて「懐かしい!」と思うのは同世代ですね?)
この構造を採用する目的は、プログレッシブ効果を得るためです。
プログレッシブ効果とは、最初は柔らかくても大きな荷重では踏ん張るという、
乗り心地と操縦性を両立する便利な機構なわけです。
しかし・・・理屈ではそうなんですが、実際に乗ると私もオーナーも硬く感じました。
因みに私は平均体重、オーナーは私の1.5倍ぐらいあります(笑)
にもかかわらず不快な突き上げ感はどうしてなんだろう?と。
しかし、これを改善する為には原因がわからなくてはダメですが、
実際に測定する術もないので、とりあえず複雑な機構による
シュウドウ抵抗が原因だろうという予想で、ユニットを外して
コンベンショナルな2本サス仕様に改造してしまいました。

CB1300SF
(資料:本田技研工業)

因みに上の図の左が通常のリヤショック、右がダブルプロリンクです。
通常のリヤショックの場合はアクスルに掛かる力の方向とショックの動く方向が
ほぼ一致しているので、力の向きはほぼ等しいのに対して、
プロリンクの場合は、いろいろな方向へ力の向きが変わり、それを
ベアリングの回転でつないでいます。
この機構そのものは一本サスのバイクでは当たり前な装備ですが、
CBの場合はリンクの位置が支点としてのスイングアームピボットから遠く、
力点となるリヤアクスルの位置に近いので、スイングームの
レバー比が少なく、相対的に回転部の抵抗が大きくなってしまう事、
また構成上、それがさらに左右で2セット使われている事が
動きの硬さにつながっているのではないかという想像でした。
結果としては、この改造で突き上げ感は改善出来ました。

つづく・・・・・

キャラクター重視

CB1300SF

初代から大きいバイクというイメージで作られてたこの旧CB1300SFは、
どちらかというとイメージ重視で、軽快に走るのは苦手なバイクです。
1300CCという排気量のわりには荒々しさを抑えたエンジン特性と、
車格を大きく見せる為の太いタイヤなどとが相まって、
活発に走る事は苦手な印象でした。
良く言えば風格のあるスタイルと安定した走り。悪く言えば、走る事自体に
面白みを感じ難い・・・と言う印象のバイクでした。(あくまで個人の印象です)
この車両は、オーナーの好みにより、走りの楽しさをプラスさせるためのモディファイを
いくつか施しています。

CB1300SF

比較的新しい年式のわりにはFCR換装の効果を期待できる車両です。
STDでは穏やかな特性を狙っていたのでしょう。
抜けの良いマフラーと相まって、パワースライドも可能?な元気の良さが出ました。
これだけでもバイクが軽くなった印象を受けます。
マフラーの軽さがそれに拍車をかけます。
因みにこの車両のSTDフロントブレーキは非常に良いフィーリングです。
一代前の6ピストンのキャリパーから4ピストンの物に変わって、見違えるように
ブレーキフィーリングが向上しました。

つづく・・・・・

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