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トピックス

Z1 エンジンO/H その1

Z1 エンジンオーバーホール

アメリカへ発注していたスペシャルスリーブが到着です。
型番「CLEVER 2」SPECIAL です。

Z1 エンジンオーバーホール

パワーよりも耐久性重視というオーナーの為にオーダーした一品物です。

Z1 エンジンオーバーホール

何がスペシャルかと言うと、スリーブ厚がスペシャルです。
左がφ70にボーリングされていたSTDスリーブです。
かなり薄くなりますね。薄過ぎると熱歪を起こしてブローバイが増えたり、
オイル上がりの原因になったり、最悪はクラックが入ったりします。
このスペシャルスリーブはSTDピストン用で、オーバーサイズに社外の
φ70ピストンを使った時に十分な厚みが残るように作りました。
シリンダーブロックとクランクケースを軽くボーリングして使う仕様です。

パイロット! その4

パイロット エンジン

全てのパーツをきれいに洗浄して組み立て準備です。
一つ一つのパーツは組み立て前に個々の動作などをよくチェックします。
きれいに洗浄しないとわからない不具合などが時々あります。
今回のベアリングの焼き付きの原因を、組み立て工程からも探ります。
組み立て時のベアリングの圧入代が多少大きいような気がしました。
この寸法はサービスマニュアルには載っていません。
1/1000mm単位の変化なので、組み立て現場では正確に測れません。
圧入前後のベアリングの動きを指で回して慎重に比べてみます。
もしも動きが重くなったら圧入代が多すぎで焼き付きに繋がります。
狭いクリアランスでのクランクシャフトのズレがベアリングに負荷を掛けたとの仮定で
ケース合わせの時も慎重にクランクシャフトが直線になるようにたたき合わせします。
ベアリングのスラスト方向でもキチンとセンターが出るように組み立てます。
正常に組み立てが終われば、あとは慣らし運転でアタリを出す事になります。

パイロット エンジン

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