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トピックス

スクーター修理でプチはまり

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簡単そうなスクーターの修理でちょとハマリました。

故障の症状は、ヘッドライト、テールライト、メーターライトが
全て点灯しなくなったというもの。
こんな場合の原因は、大抵は電気が通じてないか
電気が行きすぎて球切れを起こしているかのどちらかです。

早速ヘッドライトバルブをチェック。
見事にフィラメントが飛んでました。
こうなれば原因は電気の行き過ぎ。レギュレーターの
パンク
だろうと判断し、
各バルブとレギュレーターを交換してエンジン始動。
当たり前のように正常点灯しました。

が・・・・ここから問題が・・・・

アドレスV125_カプラ

オーナーが来店し帰ろうとした際、ライトの点滅が発生。
どこか接触不良??ハーネスを触ったら原因らしき線を
特定出来、カプラー(画像の赤丸)を外したら
内部が水や砂でかなり汚れていました。
そういえば、ライトが切れる前に点滅していたとは
オーナーの弁。
うーん。2つの症状は原因が違うけど、たまたま起こった
んだろうなぐらいに考えながらカプラーを掃除、端子
を修正して接続。
今度こそ問題無く点灯!と喜んでいたら、
突然ライトが怪しい光を放ち出し、ギラギラしたなと
思ったら最後の輝きも無くその場でご臨終。
???なんで???何かおかしい・・・・。

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常時点灯のライトが消えたのでレギュレーターに負担が掛かった
のかなどと少々迷走しましたが、よくよく調べたら意外な
ところでハーネスの断絶。
周辺をクリーンアップ後のこの写真では断絶していますが、
油と泥汚れとハーネスの束とで断線箇所を直接目視出来る状態
ではありませんでした。
恐らくここしばらくは断続状態だったと思います。
油と砂などが混ざった天然のコンパウンドたっぶりのハーネスが
スイングアームの搖動によってここまで削れたようです。

ジェネレーター

配線図上ではこの部分です。
この線は、充電系統の線でライト系統ではありません。
ちょっとカラクリが解らなかったので少々調べてみると・・・・

regulator

このレギュレートレクチファイアは上記のような回路を持っている
ようですね。(アドレスの場合はライトスイッチはありません)
ジェネレーターからの交流はダイオードとサイリスタ(SCR)1で、
直流に整流されバッテリーへ。
また交流のプラス成分のみこのDCレギュレーターで制御され、
設定電圧以上はツェナーダイオードからアースへショートされます。
ヘッドライト系は交流で点灯させているけども、プラスの成分は
DCレギュレーターで一緒に制御されるようです。
またマイナスの成分は充電系ではカットされ、ヘッドライト系では
サイリスタ(SCR)2からコイルへショートさせて制御されているようです。
つまりW/Rの線が切れるとライト系は独立した閉じた回路と
なってしまい、何の制御も効かなくなってしまうという事です。