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ショベルのウインカースイッチ「改」

ショベル ウインカースイッチ

ショベルヘッドのFXDLローライダー。
オーナーからウインカースイッチをなんとかして欲しいとのご依頼。
これのウインカースイッチは、曲がり始めから終わりまで押しっぱ
なしにしてなきゃいけない仕様なんです。
だから交差点などでブレーキやクラッチ、アクセルを操作しながら
ボタンから指を離せないのはたいへん難儀。

ハンドルスイッチ

スイッチボックスを分解してノーマルのスイッチを取り外します。
このあたりはアメリカンな取り付け方法なので、わりと改造しやすい
んですよね。

ハンドルスイッチ

このように表側のボタンも引っこ抜けば簡単に外れます。

ハンドルスイッチ

ウインカースイッチユニットのリード線の半田を外します。

ウインカースイッチ

手前が今回換装するスイッチです。
奥側のstdスイッチは動作が「モメンタリ」と呼ばれるタイプで、
押して「オン」、放すと「オフ」になる構造です。
それに対して手前は「オルタネイト」と呼ばれる動作タイプで、
一度押すと「オン」に固定、もう一度押すと「オフ」に固定されます。

ハンドルスイッチ

スイッチ自体はサイズが大きくなってしまいますが、そこはアメリカン
な空間がスイッチボックス内にあるので余裕で収まります。

ハンドルスイッチ

こんな感じで取り付け終了です。
ボタンの出っ張りが変ってしまいましたが、使用感はかえってよく
なりました。
ちょっと前のBMWと同じような良好な操作性です。

スイッチの換装と一緒にウインカーリレーもワイドレンジのタイプ
に交換しました。
左右のボタンを同時に押すと「ハザードランプ」として動作します。

400SSのチェーン引き その2

折れタップ

これが取り出した「折れタップ」です。
世の中には折れたタップを外す工具なども存在しますが、
条件が悪ければそれを使っても取れません。
そんな場合は削って取る事になりますが、折れたボルトと違って、
タップの場合は材質が硬いです。

「ハイス」と言って、ドリルの刃と同じ材質を使っています。
同じ材質同士では削る事が出来ないので、「折れタップ」は
厄介なトラブルなんです。

ネジ山修理

今回は超硬の工具や砥石を使い、なるべくネジ穴を崩さないように
取り外す事が出来ました。

しかし・・・

ネジ山修理

このように、ネジ穴がかなり斜めになってしまっています。
折れていたのがヘリサート用のタップだったので、ネジ穴自体も
大きくなっています。
溶接で埋める作業でもしない限り6ミリボルトは使えない状態です。

ネジ山修理

そこで今回はスイングアームのネジ穴を使うのはやめました。
チェーン引きに加工してあったネジ穴を利用して、ナットを回して
調整する仕様に改造しました。
本来の状態ではなくなっていますが、機能は十分に果たしています。