今ではあまり見なくなった空冷900SSです。
乾式クラッチですが、オイル漏れで湿式になってしまったため修理しました。
一見スプリングが錆びるほど乾燥していますが・・・
内部はオイルとダストでドロドロになっています。
主な原因はオイルシールです。熱とダストで厳しい環境にさらされているので、ドライブシャフトシール並みに傷みやすい部分です。
消耗品の交換とクリーニングでリフレッシュ。
実はこの車両は、もう十数年前にクレバーハンズオリジナルのジャダー対策をしていました。対策といっても、国産車のクラッチに使われている皿バネを流用しただけなのですが、激しいジャダーが見事に消滅したコスパの良いモディファイでした。湿式のシステムを乾式に使って耐久性は未知数でしたが、摺動部に摩耗はあるものの実用には問題なく、今回は再使用できました。次のオイル漏れまでは大丈夫でしょう。
内部のモディファイの為にカラーを入れてクラッチカバーを浮かせる事になりましたが、当時は冷却目的で穴だらけのカバーもあったので違和感無しの改造です。