パーツナンバー13102-492-000なるピストンが持ち込まれました。
もしかしたら貴重なピストンかもしれないとの事。
現物を前にしてイロイロ調べましたが、このパーツナンバーが記載されて
いるズバリの資料が見つけられません。
数人の識者に聞いたところでは、RCBかRS1000用ではないかとの事で、
恐らく数種類あるとされるRCB用のいずれかのタイプだろうという結論には
なっていますが、、、
HONDAのパーツセンターには中番から推測すると3輪バギーだと言われました。
見るからにCB系なんですけどね。
いずれにしてもヤル気のありそうな高圧縮なこのピストン。
フルレストアを待っているこのCB1100RCに組み込まれる予定です。
無加工では組めそうもないですが、HONDAオリジナルのチューニングパーツに
よってよりホットなエンジンに生まれ変わるのは間違いないでしょう。
This series of entries is to describe about rebuilding the motor of
historic racing icon, HONDA CB750F DAYTONA RACER.
#88 means ridden by ROBERTO PIETRI.
This type of BELRAY sticker has been appeared anywhere
in 1980s U.S motorcycle racing scene.
Dry clutch,back mounted generator…
Gathering of these characters impress us a brawny athlete.
AHM means U.S. Honda and launched this special projects
in those days.
エンジントラブルの原因はコンロッドのビッグエンドベアリング
まわりでした。
ベアリングローラーが無残にバラバラになっています。
ローラーが直接当たるクランクピンのダメージもかなりあります。
これらから出た金属粉がメタリックなオイルの原因でした。
通常の使用ではこのような状態になる事はまずありません。
普通に乗ってここまでなるには、腰上のオーバーホールを何回も
重ねたり、車体回りの修理にも程々にお金をかけた後でしょう。
もちろん、オイル管理などはキチンとされていての話です。
大抵はその前に飽きてしまうか、ちょこちょこと小さなトラブルが
起き始めるとかで乗るのをやめてしまったりで放置され、
エンジンは大丈夫でも最後は商品価値が無くなって廃車というパタ
ーンが殆どでしょう。
このエンジンは大半がサーキットで使用されていて、
何回もの耐久レースや練習走行に使われてきたものです。
最後はレース中に寿命が来てしまいました。
話は前に戻って、小さいエキゾーストバルブのピストンへの当たりが
より大径なインテークバルブより大きい原因について。
両方のバルブ、シリンダーヘッドとピストンが衝突した原因は
他でもなく、コンロッド大端部のローラー損傷により大きく
なってしまったクリアランスによるものです。
このクリアランスの分、ピストンが上方へ行き過ぎて、
バルブやヘッドとぶつかってしまうのです。
クランクシャフトが回って圧縮行程でピストンを
押し上げる場合は、圧縮抵抗で下がり気味になり、
排気行程では上死点付近で慣性によりピストンが
上がり気味になります。
その時、上がりすぎたピストンに最初に当たってしまう
のがエキゾーストバルブなのです。
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