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トピックス

格安リヤショック

リヤショック

リヤショックを盗まれたXJR1300。
知り合いから安く手に入れた車両という事と、
バイクに乗り始めたばかりのビギナーという事もあり、
約13万円もする純正新品パーツ(ヤマリンズ)を使って直す前に、
とりあえずダメ元で新品で8980円也!のリヤショックに交換し
てみようという事になりました。

写真のショック、汎用品ながらほぼボルトオンで装着完了。
気になる乗車フィーリングは?と、さっそく試乗してみましたが、
意外に?普通に走れました。
スプリングレートも大きな違いは無さそうです。
ただ、ダンピング性能は大きく違う感じで、リヤ回りが
ダブダブ?する感じですが、初心者に解るかな?という程度です。
耐久性はまったく未知数ですが数年使えるならば、費用対効果としては
アリなのではないかと思いました。
もちろん今回のような事情においての選択肢として、ですが。

ダンピングの話のついでに思い出した事を少し。
何年か前、現在もツインリンクもてぎで毎年開催されているDE耐
に参加した時の事、
まだイベント初期の頃、ほぼノーマル状態のエイプで走行中に
リヤショックのダンパーが完全に効かなくなってしまいました。
ただのスプリングだけで走る事になってしまったという状況です。
当時のコースコンディションは大雨で、S字コーナーあたりはコース上に
川のように水が流れるほどの状況だったこともあってペースは遅く、
ダンパーの抜けたエイプでも、不思議に結構走れてしまいました。
車体が揺動する事にさえ慣れてしまえば、ペースにさほど影響しない
事も解りました。
比較的初心者のライダーは故障自体に気が付かない程でした。

その事に気を良くして?、数日後にスポーツランド山梨を走行する
機会があり、エイプをそのままの状態で持ち込みました。
その日は完全なドライコンディションです。
予想通り、結構走れてしまう事を確認しつつ徐々にペースを上げて
コーナーに入ったとき・・・突然それまでの安定は破綻しました。
後輪が激しくバタバタと上下動を繰り返し、車体全体が振動しました。
リヤタイヤがホッピングしながらアウトに流れるという状況です。
ダンパーレスの影響がバネ上だけの場合は路面とタイヤの関係は
大きな変化は無いですが、ある程度以上にスプリングに荷重が
掛かるとバネ下の挙動に変化が出てしまい、これの影響は
バネ上(乗り心地)の比では無い事を確認できました。
ここまで体感出来た時点で危険なのでコースを降りましたが、
抑え込める小さいバイクならではの、ちょっと危険なプチテストでした。

上記の状態の変化の細かい話はまたの機会にしますが、
それ以来、ダンパーの抜けたスクーター(良くありますね)
には一言注意するようにしています。

ツラーテックのカスタム

ツラーテック

オーナーの要望で、ツラーテック(touratech)製アルミケースの
取り付けとモディファイをしました。

R1150GS

まず仮装着し、干渉するリアウインカーの幅詰めをします。

GS ヨシムラ

ツラーテック

今回のモディファイのメインは左側ケースのスクエア化です。

STDのR1150GSのマフラーはアップタイプなので、
ケースとフレームにはそのための逃げが設けてありますが、
このオーナーのGSは取り回しの違うヨシムラマフラーなので
逃げの必要がありません。

ツラーテック

内側から見るとこのように邪魔な出っ張りを無くして欲しい
というご要望でした。

ツラーテック

そこでバッサリと・・・・

アルミ加工

アルミ 板金

代わりにアルミの板を板金し・・・・

板金

板金 溶接

溶接。

フレーム加工

フレーム加工

次にフレームの一部を切り取って、ストレートな部材を作って置き換えます。

溶接

そしてまた溶接。

溶接

最後にフレームにケースを固定するためのアダプターを作成します。

ジュラコン

ジュラコンの丸棒を切断し・・・・

ジュラコン

アダプター

他の二つのアダプターと同じになるように整形します。

フレーム

ツラーテック

こんな感じで完成しました。

フォルセライタリア (その2)

セリアーニ

フォークトップには、このようなダンパー調整ダイアルがついています。
ダイアルの回りには数字が刻印されていて、その位置にクリック感
とともにダイアルが止まるようになっています。
ここまではフォークキャップの独立した構造によるものです。

フォルセラ

フォルセラ

こちらはボトムケース側のダンパー本体です。
フォークキャップから伸びた四角いロッドがダンパーに刺さります。

ダンパー

そして、ダンパー本体は固定された外側の穴と、ロッドで回転され
るインナーピースに空いている大きさの違う6個の穴とが合わさって
オイル流路に変化を与えてダンパー調整が出来る構造になっています。

ダンパー

ところが・・・・
厄介なことに、フォークの取り付け方によってはこのように、
中途半端な位置で止まってしまうようになります。
こうなると、どのダイアル位置でも穴が合いません。
何故このような事が起こるかというと、
ダイアルの位置が決められているインナーチューブと、
ダンパーの位置が決められているボトムケースは
お互いに自由に回転するので取り付け時の制約が無いからです。

ダンパーロッド

セリアーニ

そこで、組み立て時に穴位置の基準を知る為のストッパーがあるの
ですが、扱いに気を付けないと華奢な構造の為に破損してしまいます。
このフォークはインナーピースのストッパーが変形し、
ボトムケース側のストッパーが脱落していました。
こうなると、分解しない限り、穴位置を知る術は全くありません。

セリアーニ

今回のオーバーホールではストッパーを復元しました。
そして、ストッパーで合わせた位置関係を維持したまま
車体に取り付け、正常なダンパー調整が可能になりました。

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