スクリーミンイーグルのシリンダーヘッド。
国内では販売されてないパフォーマンスパーツ。
レース用の車両に組み込みましたが、なかなかすんなりとはいきませんでした。
しかし考えてみれば、メーカー自ら(レース用と言えども)供給している
エンジンチューニングパーツの多さではハーレーは世界一と言えるでしょうね。
それがスポーツバイク(∗)を作っているメーカーじゃないところがなんとも言えない。
ドレスアップパーツの多さでも群を抜いているのは言うまでもない事です。
それらのパーツは見方によっては遊び道具なんだから、「バイクは遊び道具だよ」って
感覚が他のメーカーよりも強いんでしょうね。
(∗)スポーツスターはれっきとしたスポーツバイクです(笑)
つづく・・・
取り出して洗浄したトランスミッションです。
まさに満身創痍といった感じです。
それもそのはず、走行距離が実に16万キロのツワモノです。
ココが壊れたニードルベアリングと接していたシャフト部です。
こんな感じでもまだ走行可能状態だったのがなんとも凄い。
ドライブスプロケットのセレーションもかなり凹んできています。
もっと酷い場合は段がなくなってスプロケットが空回りしてしまいます。
ギヤの歯面もかなり痛んでいます。
最初は(赤丸で囲ったような)小さなクボミが発生します。
これは進行性ピッチングと呼ばれます。
ピッチングは削れた傷とかではなく、表面が剥がれた穴です。
この剥がれが少しずつ進行して上の歯のように剥離が始まります。
最後には根元から歯が折れてしまいます。
シャフトのベアリングも傷んでいたことから、ギヤの噛み合いも酷かったと思います。
しかもこのエンジンは片側のコンロッドのビッグエンドのベアリングが完全に終わってました。
なので、ものすごい異音が発生していました。
その異音修理でエンジンを分解してみたらミッションもこんな状態だったわけです。
それでもなんとか必要なパーツを集める事が出来て、完全に修理する事が出来ました。
今は元通りになって元気に走り回っているはずです。
ホンダ レブル(REBEL)の分解直後のクランクケースです。
結構良い感じのアメ色に染まってますね。
ミッションのベアリングのハウジング部が痛んでるのが解るでしょうか?
この部分はニードルローラーベアリングが使われてました。
このエンジンはオイルフィルターが付いていないという事もあって、
オイルパンに細かいゴミが溜まってます。
これはどうやらゴミではなさそうですね。部品の破片が溜まっています。
つづく・・・・
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