こちらはヤマハのTRX850ですが、嫌な所のボルト折れです。
エンジンの真下なので、ドリルが使えるまでバンクさせます。
しかも更に嫌な事に、誰かが抜こうと手を加えて諦めた痕があります。
破断面がグチャグチャでどこがボルトなのかわかりません(笑)
この状態で真っ直ぐに穴を明けるのは至難の業です。
失敗するリスクも結構高くなりますね。
しかしエンジンを降ろす手間を考えれば、多少四苦八苦しても
この状態で何とかしたほうが...というところでしょうか。
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こちらはヤマハのTRX850ですが、嫌な所のボルト折れです。
エンジンの真下なので、ドリルが使えるまでバンクさせます。
しかも更に嫌な事に、誰かが抜こうと手を加えて諦めた痕があります。
破断面がグチャグチャでどこがボルトなのかわかりません(笑)
この状態で真っ直ぐに穴を明けるのは至難の業です。
失敗するリスクも結構高くなりますね。
しかしエンジンを降ろす手間を考えれば、多少四苦八苦しても
この状態で何とかしたほうが...というところでしょうか。
これはバイク屋としの仕事上避けて通れない作業です。
焼き付いたボルトはまず緩んでくれません。
特にこのFZR1000のexupのような鉄の鋳物の場合はなおさらです。
錆びと熱とでボルトとマフラーが一体化しそうな状態です。
もう、取れないと思ったらこのようにさっさと折ってしまう事もあります。
エキストラクター(ボルト抜き)などは最初から使いません。
なぜならボルト自身が折れてしまう程の抵抗がスレッドにある場合は、
それより小さな力しか掛けられないエキストラクターを使うのは無駄だからです。
締めすぎで折ってしまった場合や、他の力で折れてしまった、場合は別です。
仮にエキストラクターで動く気配があったとしても、スレッドの一部に
金属同士の膠着がある場合はボルトを無理に回す事でねじ山を壊し、
途中で齧ってしまって最悪の場合はボルトはクルクル回るが
外れないという事にもなりかねません。
実は自分も過去に何度かそのような最悪な事態を招いてしまいましたが・・・・。
で、このように焼き付いたボルトを確実に抜くには、ボルトを削り取るしかありません。
正確には「抜く」ではなくて、「剥がす」ような感じですね、ねじ山だけを残すように
ボルトを削っていって、最後にペリッと剥がします。
文章にすると簡単ですが、文章では表現できない職人仕事です(笑)
この作業に失敗するとさらに悲惨な事になりますが、
仕事として依頼されて修復する事はあります。
カワサキのスーパーシェルパはトレッキングバイク系でもオフロード色が強いほうかなと思います。
これをロード専用に使いたいというオーナーの為のモディファイです。
前後サスペンションのショートストローク化とバネレートのモディファイ、
フロントブレーキの強化などでオンロード走行用に特化させました。
ブレーキはstdキャリパーを使用しての強化です。