これは「MDRG」で解説しているコーナリング時のバイクのタイヤモデルです。
灰色の部分が無負荷の状態で、赤い部分がコーナリング時の変形を示しています。
実際にタイヤに掛かる力を横方向とラジアル方向の成分に分解して、
それぞれの力の掛かり具合をスプリングの縮みで表現しています。
このスプリングの強さはタイヤカーカスの硬さと空気圧との合計です。
黄色の上向きの矢印は負荷(車重)を、横向きはタイヤの曲がろうとする力、
専門用語で、横力(サイド(ラテラル)フォース)を表しています。
白い小さな○(actual contact point)はタイヤと道路の接点を示し、
この位置そのものがコーナリングの重要な要素になっています。
白○の位置は、バンク角とタイヤのプロファイルと変形量で決まります。
因みにタイヤの空気圧が減った時や、タイヤが磨耗した時などは、
ハンドリングに違和感を感じる事が多いですが、その原因は、
この白○の位置が変わってしまう事と関係しています。
つづく・・・・・