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クレバーハンズからのお知らせ

【年末年始の休業と臨時休業のお知らせ】

年末年始については下記の通り休業となります。
12月29日~1月5日

また、1月12~13日は臨時休業の予定となりますので
ご了承ください。

【修理受付についてのお知らせ】

修理作業が大変混みあっていますので
新規の受付は予約のみとさせて頂いていますが、
混雑具合やご依頼内容等により受付出来ない場合もございます。
ご不便をお掛けいたしますが何卒ご了承ください。

トピックス

スクリーミンイーグル その7

ヘッド加工
バルブ同士のクリアランスを広げる為に、バルブのアタリをチェックします。

ヘッド加工

光明丹でざっと確認したあとにバルブ摺り合わせします。
これは本来のバルブとシートを密着させる為ではなく、バルブと
バルブシートの位置を正確に知る為の作業です。

バルブシートリング

こんな感じでバルブに対するバルブシートのアタリの位置がわかりました。
この写真を見て、おやっ?っと思う人もいるでしょう。

バルブ マージン

幸か不幸かマージンがやたら多かったのです。
写真の赤い矢印で示している部分がバルブの外側のマージンです。
このマージンが少ないとバルブの有効径が広がります。
セオリー的にはシートをもっと広げてビッグバルブの効果を十分に
引き出したいところですが、今回はバルブ同士の干渉が問題なので、
このマージンを削ってバルブの傘径を小さくします。

バルブ加工

ガリガリとグラインダーで削り落としました。
外周を削るとバルブの厚みが増してしまうので、
バルブの底部も削ります。
最後はもちろんピカピカに仕上げます。

つづく・・・

スクリーミンイーグル その6

ピストン加工

クリアランスを確保するためにバルブリセスを加工します。
せっかくのハイコンプピストンをあまり削りたくないので、
最小限の削りで収まるようにしっかりと測定します。

バルブリセス加工

あとはガリガリと削るだけ。

バルブリセス加工

コスワースっぽい仕上げになるように手で仕上げたり・・・。

バルブオーバーラップ

実はこのエンジン、ピストン−バルブクリアランスだけではなくて、
バルブ−バルブクリアランスも非常に厳しい状態でした。
写真はプラグ穴からゲージを作って差し込んでいる状態です。
この状態でもバルブ同士が接近しているのがわかるでしょうか?
実際の測定は、エンジンを仮組みしてバルブオーバーラップ時のIN
、EXバルブの傘が最接近するポイントで何種類かのゲージを差し込
んでみて、ゲージにかかる抵抗でクリアランスを測定します。

ここでクリアランスが取れない場合はバルブタイミングの変更などで
逃げるという選択肢もありますが、
スポーツスターの場合は構造上ちょっと無理です。
なので、今回の場合は、バルブそのものの加工で逃げる方法をとります。

つづく・・・

スクリーミンイーグル その5

油圧タペット

油圧のタペットアジャスターは微妙なクリアランス測定には不向きでした。
何回がバルブを押し下げている間に少しずつ中のオイルがリークして、
計っている寸法が変わってしまいます。
しかたないので、タペットを分解してオイルの代わりに金属の
カラーを仕込んでロックさせてしまいました。

プッシュロッド

そうすると、バルブクリアランスをゼロに調整するためにアジャスター
が必要になってきます。
ちょうどSTDのプッシュロッドが微妙に曲がっていたので二つにぶった切ります(笑)

プッシュロッド

そこにネジを溶接してアジャスターにしました。

プッシュロッド

これでやっと正確なピストン−バルブクリアランスが測れます。

ピストン バルブ クリアランス

計ってみた正確なクリアランスの値は・・・0.1ミリ以下(笑)
う〜ん。やっぱりボルトオンとはいかない事がハッキリわかりました。

つづく・・・

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